COLUMN / 商品開発・ブランドプロデュース/大ヒットへの道
あの大ヒット商品はこうして生まれた(前編)
ここまでも何度か書いてきましたが、私の仕事の中で最も印象に残っている商品の一つがあります。そう、あのファンデーションのお話です。あの頃は本当に忙しく、クライアント様と深夜まで電話で打ち合わせをする毎日でした。
売れることが嬉しくて、お互い夢中になっていましたし、問題が起きれば一緒に考え、一緒に解決していく。そんな時間が今でも忘れられません。最初に商品のお話をいただいたとき、「これは売れる」と直感しました。
美容医療ライターとして最先端の美容を取材してきた経験から、この商品のコンセプトには今までにない魅力を感じたのです。「なぜそう確信したのか」「韓国まで安全性を確認しに行った話」は、別コラム『どのような商品が大ヒット商品になるのか?』に詳しく書いていますので、ぜひそちらもご覧ください。
安全性にも納得し、自信を持ってプロモーションに携わることを決めました。まず取り組んだのは、商品の見せ方です。キャッチコピーは、知人の美容ライターさんにお願いしました。
その方のセンスは本当に素晴らしく、薬機法を守りながらも、一瞬で商品の魅力が伝わる言葉を作ってくださいました。そのキャッチコピーを、高級感のあるパンフレットへ落とし込み、ブランドの世界観を作り上げていきました。ちょうどその頃はコロナ禍。
「おこもり美容」が注目され始めたタイミングでもありました。開発者の方をはじめ、全国のサロンの皆さんが Instagram で積極的に情報発信をしてくださり、その投稿が口コミとなって広がっていきます。話題が話題を呼び、商品は次第に品薄状態になっていきました。
一方、私はクリニックでの販路拡大にも動いていました。知人の医療ディーラー様にご協力いただき、美容クリニックでも取り扱っていただける体制を整えていきました。サロン専売品であっても、「美容クリニックでも扱われている」という事実は、大きな信頼につながります。
サロン様にとっても、お客様へおすすめしやすい商品へと成長していきました。そして、この後さらに大きな転機が訪れます。雑誌とのタイアップ、イメージモデルの起用――。
商品は、誰も予想しなかった大ヒットへと向かっていくことになります。